注文住宅に地下室を設けるメリットとは?設置費用や設計時の注意点についても解説!
趣味などを楽しむスペースや広い空間を最大限に活かして収納スペースにするなど、地下室を設けるメリットはさまざまあります。しかし地下室のある生活がしてみたいと思っても、かかる費用や注意すべきポイントは設ける地下室によって異なるため、事前にプランを立てておくのがおすすめです。今回は、地下室の種類や決め方など詳しく説明します。
地下室のタイプごとの特徴
地下室のタイプにはどのような種類があるのでしょうか?下記に詳しく解説していきます。
全地下タイプ
部屋のすべてが土に埋まっているタイプです。周りの視線を気にせず過ごせますし、防音性にも優れているため、楽器の練習や音楽、映画鑑賞、ゲーム実況をする場合などの近所迷惑になりそうな騒音問題も解消できます。仕事や読者に没頭、集中するのにも最適です。
半地下タイプ
部屋の半分が土に埋まっているタイプです。全地下タイプに比べ防音性は低下してしまいますが、地下室特有の湿気のこもりを解消したり、小さめですが窓の設置ができたりなど、デザインの自由度は高くなります。
ドライエリアタイプ
地下室の周りを深く掘り下げ空堀(からぼり)というスペースを作るタイプです。半地下タイプと同じく防音性は低下してしまいますが、居室として使用したり木などを植えて中庭にしてみたり、避難経路として活用ができたりするメリットもあります。
傾斜地利用タイプ
地下室の片側のみが土に埋まっているタイプです。大きめの窓を設置しやすくなるので換気もできますし、自然の光も取り入れやすくなります。
注文住宅に地下室を設けるメリット
地下室を設けることにより、部屋のスペース確保やプライベートスペースにして趣味を楽しんだり、トレーニングルームにして天候を気にせず筋トレやダイエットをしたり、防音性を活かして周りを気にせず音楽や映画鑑賞、楽器練習やカラオケ、工具などを使うDIYなども思いきりできたりと、制限なくあらゆることを楽しめますし、気温や湿度も1年を通じて安定しているため、温度管理が大切なワインの貯蔵場所にも適しています。
また2階建て以上の建物は禁止されている場所でも、さまざまな条件のクリアが必要ですが地下室を作ることにより3階建ての実現も可能です。地震にも強い作りであるため、いざというときの避難場所としても活用ができますし、食料の保存場所としても重宝します。使用する目的によって活用の仕方は無限にありますし、秘密基地のような空間が家にあるのは魅力的です。
地下室の設置にかかる費用の内訳
地下室の設置にはかかる費用はいくらなのでしょうか?ここでは、具体的な内訳などに基づいて詳しく解説していきます。
地盤調査
強度や地層、地下水の位置や液状化しないかなどを調べ、地下室を作れる地盤かどうかを調査します。かかる費用は約30万円です。
構造計算費
外部から加わる力への耐久性や変化の仕方を調査します。かかる費用は約20〜30万円です。
残土処分費
掘り出した土を捨てる場所へ運搬します。処分場への距離にもよりますがかかる費用は約230万円です。
設計費
地下室を作る際にかかる費用で、約30〜80万円です。
山留め工事費
仮設の壁を設置する工事にかかる費用です。地下室を作る際の土地を掘るため、周りが崩れないように補強します。地下室の広さにもよりますが、約200万円です。
掘削工事費
地下室を作るために必要な地面を掘る際にかかる費用です。地下室の広さにもよりますが、約200万円です。
防水工事
地下室に水が入らないように防水性を高めます。地下室の広さにもよりますが、約80万円です。
各種設備工事
地下室に必要な空調や換気設備などを設置します。かかる費用は約100万円です。
地下室を造る際に注意するべきポイント
地下室を作る際には、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか?
土地の選別をする
まずは地下室を設ける土地の状態を調べましょう。地盤がやわらかかったり、近くに川や地下水が流れていたりしないか、しっかりとした強度がある地下室が作れる強度の土なのかなど、この選別が特に重要になってきます。土地によっては地下室を作れる基準に満たない場所もあるため、土地の選別は念入りに行いましょう。
使用目的を明確にする
地下室を何に使用するか目的を明確にしましょう。音楽や映画鑑賞、静かな空間で本を読みたい、仕事に没頭、集中したいなどの目的がある場合はしっかりとした防音設備が必要になりますし、収納スペースや物置にしたい場合は服や趣味のもの、靴などなにを収納するかによっても必要な設備や広さが変わってきます。遮光設備は必要なのか、湿気対策はどのようにするのか、窓を配置した作りにするのか、全地下にするのか半地下にするのかなど、作る前から細かく決めておくと費用の算出もしやすく安心です。
まとめ
防音や換気設備は必要なのか、窓は設置するのか、全地下にするのか半地下にするのかなど、条件によって完成する地下室のタイプは変わってきます。楽器やカラオケなどの趣味を思いきり楽しんだり、静かな空間で仕事に没頭したり、広い空間を活かして収納スペースにしたりと、さまざまな使用目的に柔軟に対応し、好きな使い方ができるのも地下室の魅力のひとつです。地震が来た場合には避難場所としても活用ができますし、食料や防災グッズを保管する際にも適しています。作る地下室によって費用面でも差が出てきますので、まずは使用目的や必要な設備などを明確にし、かかる費用を算出してみてください。
この会社がおすすめ!