注文住宅を建てる際の流れや間取り・デザインの決め方

公開日:2022/09/15   最終更新日:2022/09/22

注文住宅を建てる際の流れや間取り・デザインの決め方

夢のマイホームを建てたい、けれどまず何から始めればいいのかと悩んではいませんか。無駄なく手順を踏んでいくことで、スムーズな家づくりにつながります。今回は注文住宅を建てる際の基本的な流れや家づくりにかかる費用の内訳、間取りやデザインの決め方について確認しましょう。後悔のないマイホームを叶えるためのヒントが満載です。

注文住宅を建てるまでの流れ

注文住宅は、どのような段階を経て建築まで至るのでしょうか。一般的には家を建てたいと検討し始めてから、実際に建築された家に住むまで1年前後かかるといわれています。

1:建てたい家のイメージを持つ

ゼロから家のデザインをイメージできる人もいれば、なんとなくこんな空間が欲しい、というイメージの人もいるでしょう。程度に差があっても問題ないのですが、とにかく少しでも理想を持つことが大切です。

建てたい家の理想がないのであれば、極端なことをいうと注文住宅を建てる必要がありません。建売りやマンション購入で充分ということになってしまいます。大まかでも構わないので、イメージを作ってから業者と相談し始めるとよりスムーズです。

2:土地や業者を検討比較

建てたい家の大きさをカバーできる土地や職場に近い土地、予算内で購入できる土地など、現在の状況に合わせた土地を選びます。もともと土地を持っている人は、土地選びを飛ばして、家づくりを依頼する業者を選びましょう。

ハウスメーカーに依頼するのか工務店に依頼するのか、家づくりのイメージを実現してくれそうな企業はあるかなど、調べることは山ほどあります。耐震強度や断熱性など、家のつくり方に信頼がおけるかといったことも確認しましょう。

無料説明会やモデルハウス見学など、一つの業者だけに足を運んだだけで最終決定してしまうのは危険です。最低でも3つの業者に見積書まで作成してもらってから、一番理想的な業者を選ぶとより失敗せずにすみます。

3:プランの確認と契約

事前に作成してもらった家づくりのプランに納得できれば、ようやく契約に進みます。契約と同時に住宅ローンの申請やプラン内容の精査なども行っていきましょう。

4:工事と引き渡し

住宅工事が開始する際には、工事が順調に進むことを祈願する地鎮祭などを行う方もいます。また工事現場の作業員に飲み物などを差し入れする方もいて、工事の進捗状況を見守るスタイルは人それぞれです。マイホームが完成する過程は、期待が高まる楽しいひと時ですね。

注文住宅の建築費用の内訳

注文住宅を建てる際にかかる費用は、単純に建築にかかる費用だけではありません。本体工事費用と呼ばれる工事自体の費用、付帯工事費用、諸費用に分けられます。家を建てる場所や家自体の大きさなどによって金額はことなりますが、これらの費用の中では本体工事費用がもっとも高額です。

付帯工事は地盤が安定していない土地への介入や、解体が必要な家の処理などがある際に発生します。諸費用は火災保険料から引っ越し料金まで、新居での暮らしにともなうさまざまな費用のことです。3種類の費用をしっかり踏まえたうえで、予算を検討する必要があります。

注文住宅の間取り・デザインの決め方

間取りとデザインのそれぞれに関して、どのように決めるべきかを解説します。

間取り:必要な部屋数や生活動線を確認する

家族の人数だけでなく、用途によっても必要な部屋の数は異なります。また部屋だけでなく、トイレの数や収納の数なども同様です。部屋の数が多いなら平屋ではなく二階建てにしよう、廊下も必要だ、といった具合にまずはパーツで検討します。

必要なパーツが決まれば次は配置です。お風呂とトイレ、玄関と居間の位置関係など、生活スタイルに照らし合わせながら検討します。たとえば、家族みんなが普段使用する上着は、廊下にクローゼットが設置されていると出し入れしやすい、といった具合です。

また、たとえば吹き抜けの玄関にしたいと考えても、寒い地域では家が暖まりにくくなるというデメリットもあります。理想の間取りを考えた時に、マイナスとなる要素を含んでいないかという視点も持ちましょう。

デザイン:まずは外観の方向性を決める

どんな形や色がいいのか、という細かなポイントは後から決めましょう。まずは外観デザインの方向性を定めることが大切です。たとえば和モダンな家、北欧デザイン、ナチュラル、など総合的な雰囲気を決めてしまいます。その後、和モダンなら落ち着いた壁の色がいいな、北欧デザインなら白を基調としよう、といった具合に細部を詰めましょう。

すでに建築されているデザインを、ハウスメーカーのホームページなどから参照するのもおすすめです。実際に設計の段階でイメージを伝えた時に、アンバランスな点や設計上の無理な点があれば指摘してもらいます。

相手はプロなので、現実的に暮らす家として適切であるかどうかという視点をくれるでしょう。さらに周辺環境に馴染むことなど、幅広いポイントを踏まえたデザインへつなげていくことが理想です。

まとめ

注文住宅を建てる際は家のイメージ作りからはじまり工事終了まで、大まかな流れが決まっています。建築工事だけでなく、地盤管理や火災保険料までさまざまな費用を考慮して予算を検討しましょう。間取りやデザインの決め方を知っておくことで、建築後の暮らしでギャップが起こるのを防ぐことができます。

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