高気密住宅は本当によい家なのか?メリット・デメリットまとめ

公開日:2024/04/15  

新潟市 注文住宅 高気密住宅 メリット デメリット

高気密住宅は省エネ性能が高く、快適な居住空間を提供するとされていますが、一方で換気不足による室内空気の悪化や建材からの有害物質放出などの懸念も指摘されています。本記事では、高気密住宅のメリットとデメリットについて詳しく解説し、その住宅形態の適否について考察していきます。

高気密住宅とは

高気密住宅とは、断熱材・防湿シート・気密テープなどを使用して気密性を高めている住宅のことです。近年、住宅の建築やリフォームにおいて、高気密な住宅であることは重要なポイントになっています。ここでは高気密の基準や理想の数値について解説します。

C値とは?

高気密住宅を構築する際に重要な指標となるのが、「C値」と呼ばれる数値です。C値は、住宅の気密性を表す指標のひとつで、「住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積」で求められます。この値が小さいほど、住宅の気密性が高いことを示します。外気や不要な空気の侵入が少なくなり、室内の温度や湿度を一定に保ちやすいと判断できます。

理想的なC値の基準

2009年の省エネ法の改正により、C値に「⚪︎⚪︎以下なら高気密!」といえるような明確な基準は設けられていません。基準がなければ、どの程度のC値が理想なのか分かりにくいので、まずは一般的な住宅のC値を基準にしてみましょう。

一般的な住宅のC値は約10㎠/㎡前後です。より気密性の高い住宅を求めるなら、C値は1.0㎠/㎡以下といわれています。これにどれくらいの差があるのか、実質延べ床面積が100㎡の住宅を例に比べてみましょう。

一般的な住宅のC値(約10㎠/㎡)の場合、家に1000㎠(約10×10cm)の隙間があるということになります。しかし高気密住宅のC値は1.0㎠/㎡以下なので、10分の1(約1×1cm)になり、極めて高い気密性を持つ住宅であるといえます。

高気密住宅を建てるメリット

高気密住宅には多くの利点があります。以下ではそのメリットを詳しく解説します。

光熱費が抑えられる

高気密住宅では、建物の隙間を極力減らす工法が採用されています。これにより、室内の空気が外部に漏れにくくなります。その結果、冷暖房効果が向上し、室内の気温を一定に保ちやすくなります。この効果により、光熱費を抑えることができます。また、外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

ヒートショックのリスクを軽減できる

急激な温度変化は、ヒートショックのリスクを増加させます。とくに高齢者や体調の優れない人々にとっては、このリスクは深刻です。高気密住宅では、室内の気温が安定しており、部屋間の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクを軽減できます。これにより、安心して生活することができます。

住宅が長持ちする

結露は家の素材の劣化の原因です。カビや虫害を発生させ、住宅の耐久性を低下させてしまいます。しかし高気密性住宅は結露が発生しにくく、カビや虫の発生を防ぐ効果があります。その結果、住宅の寿命を延ばすことができるのです。

部屋干しの洗濯物が乾きやすい

高気密住宅では室内の湿度が一定に保たれやすいため、部屋干しの洗濯物が乾きやすくなります。また、乾燥機を使わずに洗濯物を乾かすことができるため、光熱費の節約にもつながります。さらに、乾燥しやすい環境は雑菌の繁殖を抑える効果もあります。

遮音効果が期待できる

高気密住宅は、外部からの騒音を遮断する効果が期待できます。建物の隙間が少ないため、外部の騒音が室内に漏れにくくなります。これにより、快適な居住環境を提供することができます。また、室内から外部への音漏れも抑制されるため、周囲の環境への配慮も可能です。

高気密住宅を建てるデメリット

近年、環境への配慮や省エネルギー性の向上を求める声が高まり、高気密住宅の建築が注目されています。しかし、その一方で、高気密住宅にはいくつかのデメリットも存在します。本記事では、高気密住宅を建てる際に考慮すべきデメリットについて詳細に解説します。

室内が乾燥しやすい

高気密住宅は外部からの湿気の侵入を抑制するため、室内が乾燥しやすいという特徴があります。特に寒冷地域では、暖房によって空気が乾燥し、快適な居住環境を損なう可能性があります。加湿器の利用や熱交換型の換気システムの導入などで対策を講じる必要があります。

建築費用が高くなる

高気密住宅の建築には、一般的な住宅よりも高い初期費用がかかる傾向があります。これは、高性能な断熱材や換気システムの導入などによるものです。ただし、建築後の光熱費やメンテナンスコストが抑えられる場合も多いため、コストパフォーマンスを総合的に考慮することが重要です。

内部結露のリスクがある

高気密住宅は隙間が少ないため、通常の住宅よりも内部結露のリスクが高まります。施工時に壁などに隙間が生じると、結露が発生しやすくなります。建築プロセスにおいて、ていねいな施工が求められます。

シックハウス症候群のリスクがある

高気密住宅では、適切な換気が行われないとシックハウス症候群のリスクが高まります。換気不足によって室内の空気中に化学物質がこもり、健康被害を引き起こす可能性があります。定期的な換気が必要ですが、24時間換気システムが義務付けられていることが多いです。

石油ストーブが使用できない

高気密住宅では、石油ストーブの使用が制限されます。石油ストーブから発生する一酸化炭素や有害な燃焼ガスが室内にこもり、健康被害を引き起こす恐れがあります。暖房器具の選定に際しては、換気システムとの相性や安全性に留意する必要があります。

まとめ

高気密住宅は、現代の住宅建築において重要な選択肢のひとつとなっています。光熱費の削減や安全性の向上、快適な居住環境の提供など、高気密住宅には多くのメリットがあります。一方で、シックハウス症候群のリスクや空気が乾燥しやすいなどのデメリットもあるため、高気密住宅を建てる際には慎重な計画と適切な対策が必要です。高気密住宅を構築する際には、C値の低さを目指し、高品質な住環境の実現を目指しましょう。

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会社名大滝工務店清新ハウスKNOWLEDGE LIFE(ナレッジライフ)一条工務店Organic Studio(オーガニックスタジオ新潟)
特徴①地中熱を使った家づくり。高気密・高断熱で安心な家づくりを年間で10棟しか建設しない理由は、本当に住みたい家をつくりあげるから人と街と地球にやさしい家をコンセプトに快適な住まいと暮しをご提供高性能で耐震性を重視した家づくり。業界トップクラスの性能をもつ工務店新潟に最適な高気密で高断熱住宅をつくるオーガニックスタジオ新潟
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